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つながり日記
チビちろ その3
ちくしょぅっ! この足がもどかしい。 終わってたら、どーしよ…。 ズンズン歩いたり、走ったりしながら 近づいていく。 見覚えある道にでて、 視界がさぁーっと開けた。 滑走路の先が見えた。 おおっ!JAL機が止まってる! うおっしゃぁっっ! が、まだそこにいくまで1キロくらいある。 も、もどかしい~っ! おっ!機体が…動きだしたよ! 始まるんだ、急げっ! 滑走路の先に立って、 ヒコーキにひかれるんだっ(笑)! が、見た目以上に距離があり なかなか近づかないっ。 走りはじめた機体が目の前を あっというまに横切る。 うぅ~!チビちろっ、見たか、今の! チビちろ、さすがにグーをおろして 前を向いて見てる…気がする。 よしっ、行くぜっ! やっと滑走路に出ると後ろで機体は すでに離陸をして遠くで旋回してる。 先端が、なかなか遠い。 はじめて来たときは自転車で、 二回目は車だった。 徒歩は遠いよ~。 先端までまだ少しあるが、 周辺を一回りして着陸しようとしている デッカイ機体が真横に降りてきた。 おおっ…!近っ。 後輪が地面をカッと削って、前輪が下りた。 急ブレーキがかかり、キキッーと 白い煙が短く上がったかと思うと、 轟音の音が変わり 再び加速されて走ってく。 あっというまに小さくなった機体が、 フワッと浮かんで 十字のカタチでドンドン上昇していく。 おぉ…。 おっと、こうしちゃいられない、 真下でスタンバイしないとっ。 着いたぞ、さぁ、来いっ。 あたしが北向に立つと後方に金網を経て 滑走路が3キロ真っ直ぐに伸びる。 前方には島からつきだした欄干が エメラルドグリーンの海の上に伸びている。 たぶん、夜間や視界不良時の誘導灯が 付くんだろう。 この辺の海の色はまたちょっと違っていて エメラルドグリーンだけど 白濁していてクリーミー、 それでいて、浅瀬の割に波が高く 演歌のノリでワイルド。 …なんて言ってると、来た、キターっ! あたしに向かってくるよ、ヒコーキが! 西からの風が強いせいか、機体はオシリを 右に向けてちょっとオヨビ腰な感じで 降りてく……るうううう! ごおおおおおおおっっっっ! だい、はくりょく。 さすがに怖くてちょっとよけた(笑)。 だって、機体の、つ、繋ぎ目まで見えるっ。 お腹に触れそうっなんだもん。 す、すげぇ…。 いろんなモノ持ってかれちゃう感じで 頭の上を通り過ぎる…。 胸がすうぅっと、する。 着陸して、ブレーキかけて、加速して、 離陸して、旋回して、滑走路の遠くで 平行に飛び、また旋回して、着陸、を その後、何回も繰り返した。 その何回も、飽きもせず見続けた。 他にも何台が車が止まって、見上げてる。 道路に寝転ぶ親子もいる。 みんなドキドキしながら見上げてる。 チビちろも隣でジッと くいいるように見てる。 もし、この子が実在して 他の人にも見えるとしたら、 おんなじ感じで、ちょっと猫背で 二人並んで座ってるように見えるんだろうな。 ちょっと顎を出して見上げてる。 泣きやんでる。 帰り道、滑走路脇の道路を補修してる 四人のおっちゃんがどうやら オヤツタイムで軽トラの日陰で休んでる。 「どこいくか?」 「今、ヒコーキ見てきたのさぁ」 すると、あたしが一人のせいか 「食べてけ~っ」とビニール袋に入った ピンクの棒アイスをくれた。 あたし、常々思うのだけど、「食いっぱぐれない選手権」とかあったら かなり、いいセン行くと思う。 ホントによく、食べ物をもらう(笑)。 おっちゃん達と車座になって アイスを食べる。 日焼けもにじんで、赤黒いおいちゃん達。 「もう一本、食え」 え、そぉ?じゃぁ、ちろの分(笑)。 帰りのバスの中、チビちろは あたしの隣にちょこんと座ってた。 相変わらずこっちを見ようとしないけど、 もう泣いてない。 なんか…、つかず離れず近くに感じると、 ちょっと愛着わいてきたな…。 ま、とにかく、泣きやんだ。 ま、とにかく、ヒコーキ見れた。 ま、とにかく、とにかく。 --
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